では両親を探すため、旅に出るというのじゃな?
はい。私の不在の間に城は壊滅し、父も母も姿が見当たりませんでした。きっとどこかへ避難しているのだと思いますから。
あいわかった。じゃが城の壊滅が魔物の仕業とすれば、旅はとても困難なものとなるぞ。わが城におる手練れの者たちを連れていくがよかろう。
はっ。陛下のご厚情、痛み入ります。
あるべるとは姉である姫の結婚式へ出席する。そして一週間にも渡る披露宴が終わり一人居城に戻った時、それはすでに起こっていた。
瓦礫と化した城、更地となった庭園。自身が成年の儀を行った洞窟さえ、破壊されていたのだ。
そして不可思議なことに気が付く。城がこの有様だというのに、人の気配がまるでしない。優しかった両親、世話焼きな大臣、剣の師でもある兵士長、なぜかついてきた喋る雪だるま。城を守る衛兵たち…その骸さえも存在しない。
あるべると「恐らくは魔物の襲撃を受け……城を捨てる必要に迫られたのだろう。とすれば私のすることは一つ」
こうしてあるべるとの旅は始まった。仲間を集めるため城内の訓練場へ行くと、すでに王のお触れを知った剛の者が集まっていた。
熊田です!前線はお任せください!
なんだかパリィが得意そうだな……来てくれ。
孔明です。力仕事は苦手です。
術が得意そうだな……来てくれ。
アンタ、海賊ブラックの財宝に興味ないか?
ふむ、ただならぬ老人だ……来てくれ。
アーバロン、アーバロン、うーるーわーしーの~
なんかよくわからんが来てくれ。
仲間も揃い、あるべるとは手がかりを探すため各地を回る。そのついでがてらに格闘家の為にスライムを倒したり、商人に認められてトレードなるミニゲームをしたりと様々な人助けをしていた。深海の城に住む、巨大なアンコウを討伐した際には仲間の黒川がなぜか若返り、困惑もした。
そんなある時、負傷した兵士が目の前に現れる。
兵士「あるべると様……すぐに王都へお戻りください……うっ」
兵士はそう言うとその場に倒れ込んだ。嫌な予感がする……あるべるとは兵士を医者に預け、王都への道を急ぐのだった。
王都へ着くと、そこには傷を負い倒れた国王の姿があった。
へ、陛下!!一体何があったというのです!なぜこのような怪我を…!
おお、あるべるとか……隣の町に住んでいる、新宿太郎の襲撃を受け応戦したのじゃが、勝てなんだ………流し斬りが完全にはいったのに…
おのれ、新宿太郎…!
気絶した王を衛兵に任せ、あるべるとは隣町の惣門(そうもん)へ向かう。しかし、大剣の使い手である王とフリーファイターの男女&シティシーフの男女のパーティーを一人で倒したという新宿太郎。それを討つとなると、現パーティーの力だけでは決め手に欠けているように思えた。
その時、一人の男が通りかかった。
ねんがんの アイスソードをてにいれたぞ!
ゆずってくれ たのむ!
→〇してでもうばいとる
そう かんけいないね
な なにをする きさまらー!
こうして男にクロロホ〇ムを嗅がせ気絶させ、アイスソードを譲ってもらったあるべるとは、森の精気と術酒を大量に使い回復を終え、新宿太郎の元へ辿り着いた。
わざわざ出向いて来たか。アバr…
はい、はい。
このオレの発言を無視したな!後悔させてやるぞ!
プロミネンス斬!
……腕を上げたものだ。
若返ったオレ様は 無敵だ!!マキ割ダイナミック!!
だが、この技はかわせまい。くらえ!ソウルs…
(黙って親指を下に向ける)塔!
ぐっ…ちょ、作品進みすぎて威力が!!
真アル・フェニックス!
アイスソード使わんのかい!
お~つかれ~さま~ に~せロビンさ~ん
くそー、この俺がやられるとは!パワーをたくわえるためにまt…
アバロンのダニが一匹へったな
こうしてあるべるとは新宿太郎を倒すことに成功した。使わなかったアイスソードは売り飛ばし、皇帝液を買う資金に変え王都へ向かった。
今のオレに真のカムシーンを手に入れる力があるだろうか…
…ん?おお、あるべると!クジn…新宿太郎を倒してきたのじゃな!誠に見事な腕よ。
お褒め頂き恐縮です。
…陛下、お尋ねしたいことが…
言わずとも分かっておる。実は療養中に報せが入ってのう。
お主の城の者たちは、信州にバカンスへ行っておるらしい。
はい?(↑)
あの城は老朽化が進んでおって、新たに築城するため建て壊したのじゃと。それでその間の居住地として、イベントが開催されておる信州を選んだらしい。
つまり私は置いていかれた…?
テッテレー( ´∀`)
そ、その声は……雪だるま!!
ドッキリ大成功!実は、あるべるとを成長させるためにみんなで考えたドッキリだったんだ( ´∀`)
…そうだったのか。とすると新宿太郎を倒せたのは、成長出来たということになるのかな。
次はどうかな?
何だぎゃー?
オレもドッキリの仕掛人だったのだ。
新宿太郎……そうだったのか。皆で私の為に……
ありがとう。今度はドッキリ抜きで闘ろう。
もうダニなんて言わせないんだから♡
来てよかった、最高の詩が書けそうです!
こうしてあるべるとの旅は終わった。熊田・孔明・黒川・歌い手。仲間たちは教授の家に遊びに行くため、ここからは別行動になる。
あるべるとは仲間と再び会う約束をし、喋る雪だるまと共に信州行きのバンガードに乗った。城の皆にもうすぐ会えると思うと気持ちが昂る。あるべるとは意気揚々と、名乗りを上げた。
我が名はネ〇レ・ドルチェグスト・あるべると。いくぞー!
浪漫信州三月、おわり。
鬼崎じゃ( ´∀`)ノ
さてさて、今回はロマンシングサガ2をベースに他のサガを混ぜたパロネタの話じゃった。付き合ってくれてありがとの。マジに感謝じゃわい!
さらばじゃ!( ´∀`)ノシ
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