もったいなく感じる自分に葛藤した昔の話。

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少し毛色の違う昔話。

当時、職場でお世話になっている若者がいた。その頃の私は自動車部品の工場で働いており、マシンオペレーター兼検査要員として日々作業に従事していたものだ。

一台の機械の加工されたワークを回収し、次のワークをセット。そして加工されたワークを持って隣の機械の加工されたワークと入れ替え……といった作業を繰り返し、一周当たり30秒程度で回る。単純な作業ではあったが、個人的には嫌いでない。

ある時違う機械群を任されることになり、私は新たに教育を受けることになった。先生となるのはFさんという少年。普段から色々とマシントラブルやらを解決してくれる、おとなしそうな子だ。

さて、そんな彼は……見た目も動きもなんともフェミニンで、ぱっと見でもまじまじと見ても女の子に見えた。声も低くなく、しかも小声で囁くような話し方をする。

さらに言うなら、私が昔SNSで知り合って遊んだ女の子の「ひろちゃん」と、すごく似ていたのだ。体型(そのひろちゃんより少し細い)と声の違いしか思いつかない程に似ている。

彼は(作業で必要なため)いつも保護メガネをかけていたのだが、たまに外している時がある。取った顔は……というと、これまた可愛い。作業を教えてくれるときも外していて、しかも顔の距離が近い。さすがにここまでくると心臓が謎の高鳴りをし始める(危)

この子、実は女の子なんじゃ…

…などと2次元的妄想をしていると、それを打ち砕く事実が判明する。

どうやらこの子は、無類のおっぱ〇パブ好きらしい。給料が手に入ると、その足で向かうほどの剛の者だったのである(白目)

さらに彼は、たまに仕事帰りに同僚(男)と銭湯に行くという。銭湯でのエピソードをその同僚が語っていたので、一緒に入ったのは間違いない。となれば、おっパブ大好き女の子の線は完全に消えた。残念だ。←?

すまぬ、少年よ……と思いつつ、もったいないやらなんやら自分の性癖への疑惑とか、しばらく晴れぬ葛藤が続いたのを今も思い出す。なんの話だ、これ←

ー完ー

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