土中より覗く奇怪な光。

鬼崎の話
インスタやっております( ´∀`)
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こんばんは、鬼崎じゃ( ´∀`)ノ

アマゾンのブラックフライデー&サイバーマンデーが始まった。楽天もこの間ブラックフライデーが終わったばかりじゃというのに、今度はスーパーセールが始まる。いやはや、年末の経済活動は目まぐるしいものがあるのう。

元気があるのはとても良いこと。そこに人の様々な思惑はあるじゃろうが、それでも活発であることは大事じゃて……下向きなのが一番良くないからの( ´∀`)フォッフォッ

さてさて、前置きはこの辺で、今回は鬼崎の昔話じゃ。

ちとホラーじゃから、苦手な方はスルーしておくれ(・ω・)

わしは「昔の事をよく憶えている」と言われる事が多く、親兄弟からは特に言われておったのじゃ。しかもその昔の事というのがポイントで、2、3年前などは殆ど最近の事で、10年以上前の事を他の人間より憶えていることがざらにあるので、親にはよく「あの時どうだったか」を聞かれたものじゃ。

そうすると記憶違いが発生しそうなものじゃが、不思議と正確じゃったりする。その理由は明白で、わしがありありと憶えていることはそもそも「好悪の感情があったものだから」で、逆に言えば自分の感想がなかったものは人よりも憶えていない。

人より好奇心が強い為、その反面興味のなかった体験は朧気にしか思い出せぬ( ´∀`)

さて、話はそれたが…

わしがまだ5歳の頃、とても老朽化の進んだ借家に住んでおっての。あちこち軋むのは勿論、一年中湿気でどんよりとした嫌な家じゃ。

ある日、わしと姉(※1)は留守番しておった。姉は室内で人形遊び、わしは家の前で三輪車に乗ろうと玄関に向かったのじゃ。

この家の玄関は、地面がコンクリートで固められてなくてのう。廊下の先に段差があり、その下にこげ茶色の土がむき出しで外と繋がっておる。囲いの扉を開けば外はすぐに生活道路、といった具合での。

こげ茶色の、それもしっとりとした土の上にわしの三輪車はあった。お気に入りの虫取り網と並んでのう( ´∀`)

靴を履き、土の上に降り。三輪車を少し動かした時、それは現れたのじゃ。

ビー玉くらいの大きさの、白く光る二つのモノ。どす黒い土の中に、蛍光灯の光のような白がずっと見えているのじゃ。子供ながらにこれが虫とは違うと思いつつ、その不思議なものを見ていたよ。

見ている内に「これは目で、こっちを見ているんじゃ…」と思い始め、怖くなったわしは三輪車を放って外に出た。

さっき見たのは何だったのか幼い頭で考えたが、皆目見当もつかぬ。まあ5歳児の頭じゃからの……それでも色々考えたのじゃ。そうしている内に、恐怖と同じくらい好奇心が湧いてくる。やはりここは正体を確かめたい。

恐る恐る玄関に戻ってみる。三輪車は少しずれたままの位置じゃ。

そしてその横の……

ない。二つの、目のような光が消えている。靴の先で少しずつ地面をほじくってみる、しかし何もいない。

もしかして姉のいたずらか……そう思ったわしは、人形で遊んでいる本人に尋ねた。ビー玉を玄関に置いたかと。

すると姉は言った。「ビー玉が汚れるからやらん。なんでそんな事聞くの?」と。そこでわしは、事のいきさつを話した。

姉は耳を抑えて震えておった。姉はよく嘘を付く癖があったが、演技は下手な人物……つまりこれは、姉のいたずらではない。

この話を母にしたのはその3年後、8歳の頃じゃ。その頃はアパートに引っ越しておって、家族でそのボロ家の事を話して盛り上がっての。

母は(当時は)わしを可愛がってくれておったから、その話を聞いてとても困惑しておったわい。なぜすぐに教えなかったのかと。怖いけど何もないなら良かった、とのう( ´∀`)フォッフォッ

母の心配も分からんではない。

その家は、親の留守中にカギを壊して入ってきた中年男性が寝ていたり(※2)、イタチが畳を破って出てきたり、夜中に変な物音がしたりと、色々な意味で怖い家じゃったから。

…怖かったかのう?まあ今となっては何じゃったのか分からんし、土だったことを考えるとモグラの類じゃったのかもしれんな。幼いが故に、光が当たった目が大きく見えただけ…というのもない話ではない。

ただ……本当に丸く、本当に白い光を放っていたのじゃ。その体験の9年後に読んだ、クトゥルー神話の本の挿絵がそれにそっくりで驚いた記憶がある。いやはや、奇妙な体験じゃったよ。

まあたまには不思議な話も良いかと思い、書き綴ってみた訳じゃ。少しでも楽しんでもらえたら幸いじゃな( ˘ω˘ )✨

さてさて、今回はわしの昔話をした。付き合ってくれてありがとの。

さらばじゃ!( ´∀`)ノシ

※1……姉、実は多分兄。後に慎重165㎝・体重95㎏の巨漢に成長する人物。

※2……後に親と話した時に判明するが、鬼崎が「昔、目を覚ましたら色黒のおじさんが優しい顔で自分の顔を覗き込んでた」という体験は、この時留守番して昼寝していた時の事らしい。このおじさんはそこまで悪い人ではないと思う、いや、不法侵入は悪事なのだが。


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